Scancode Map による Scancode の変更

2018/11/12

Scancode Map とは?

基本的には Microsoft の公式資料 を読めば分かりますが、元々はキーボードが送出するスキャンコードがおかしかった場合にそれを訂正する設定をするために作られたようです。現在では左 Ctrl キーと CapsLock キーの入れ替えや、Esc キーと 半角全角キーとの入れ替えに使うのがメインだと思いますが……。

ちなみにスキャンコードについては自分で資料を整理してまとめを作っていましたが作ろうとしていたもの以上にしっかりしたページを見つけてしまったので今回はそれを載せておきます。すごい資料です。

Key Layout and Scancodes

書き換え方法

マップのエントリは標準では存在しないので、下記のレジストリパスにバイナリ形式で作る必要があります。

Registry path: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout

(※ちなみに、 HKEY_CURRENT_USER\Keyboard Layout に作成してもいいと書かれた記事もいくつか見かけるが、Windows Vista か 7 の頃から動作しなくなっている。XP の頃は使えたらしいが未確認。なんでちょっと試せばいいだけのことを試さないで書いちゃうかな……。)

データは例えば US 配列のキーボードなどで CapsLock <-> Left Control としたい場合、 00000000 00000000 03000000 1D003A00 3A001D00 00000000 のようなものになります。何がどういう順番に並んでいるかは以下の通り。

Start offset (in bytes) Size (in bytes) Data
0 4 Header: Version Information
4 4 Header: Flags
8 4 Header: Number of Mappings
12 4 Individual Mapping
... ... ...
Last 4 bytes 4 Null Terminator (0x00000000)
Value Interpretation
0x00000000 Header: Version. Set to all zeroes.
0x00000000 Header: Flags Set to all zeroes.
0x00000003 Three entries in the map (including null entry).
0x1D003A00 Left Control -> CapsLock (0x003A -> 0x001D)
0x3A001D00 CapsLock -> Left Control (0x001D -> 0x003A)
0x00000000 Null terminator.

レジストリファイルでは以下のように書けます。改行はしなくてもいいですが見やすいので入れています。

"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,\
                   00,00,00,00,\
                   03,00,00,00,\
                   1d,00,3a,00,\
                   3a,00,1d,00,\
                   00,00,00,00

ここで注意しなければならないのが、Scancode Map のデータはリトルエンディアンで書かなければならないということです。順々に並ぶのではなく逆順で並んだデータなので一見すると理解しにくいですが、気をつけて下さい。またそれぞれの置き換え指定は「変換後のデータ、変換前のデータ」という順で並んでいるので、これを注意ポイントです。私は最初見事に混乱しました。

例えば、十六進法で表現すると 1234ABCD という 1 ワードが 4 バイトのデータを、バイト毎に上位側から 「12 34 AB CD」 のように並べる順序はビッグエンディアン、下位側から 「CD AB 34 12」 のように並べる順序はリトルエンディアンである。

ちなみにとあるキーを無効化したい場合は、置き換え後のキーを定義する部分を 0000 (レジストリファイル内なら 00,00)と指定すれば可能です。なお、使用中の配列データ内に損際しないスキャンコードを割り当てることは出来ない。例えば、US 配列で日本語配列固有のキーを定義してもそもそも US 配列の定義にそれらのキーがそもそも存在しないので指定しても動作しない。